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<title>「英語できます」</title>
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英語産業の加熱とは裏腹に「英語できません」は未だに日本人の常套句であり、英語を勉強することは美徳でさえあります。英語さえできれば、スリルと満足に溢れた人生。もうすぐ必ず勉強して必ずやそのメリットを我が手に・・・。それが甘えであったのだ、という思いを禁じ得ませんでした。実際に英語を使う仕事は予想を遥かに超えて過酷であり、見返りは予想を遥かに下回ります。英語を学ぶ・使うということは、一方ではプロフェッショナルを目指す非常に厳しい営みであり、一方では共通の伝達手段を獲得するという、ある意味最低条件でしかありません。そうした英語の実情を、実際に英語を使って仕事をする女性達の取材に基づいた文面から、かなり詳しく知ることができます。そして、このレベルで留まっているにはいかないと、全く新しいカタチのヤル気が湧いてきます。
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<title>約束された場所で―underground〈2〉</title>
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<description> 今週から夏休み。疲れて座布団を敷いて寝転がったところ、村上春樹さんの『約束された場所で』が目に入りました。そこで再読しながらうとうとしました。オウム真理教の信者へのインタビューが収録されています。...</description>
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 今週から夏休み。疲れて座布団を敷いて寝転がったところ、村上春樹さんの『約束された場所で』が目に入りました。そこで再読しながらうとうとしました。オウム真理教の信者へのインタビューが収録されています。河合隼雄さんとの対談ではチャップリンの『殺人狂時代』の話題も出ていましたが、善意から生じる悪にどう対処したらいいのか、そして悪をどう抱えていくのかという解けない問いが浮かんできて、大きな「宿題」をもらったなぁと感じました。夏休みだものね…、宿題はあるよね。

追記：298ページに「相手のどこかひとつ好きなところをみつける」という話がでてくる。これはどの職種でもどんな場面でも有効な手法だと感じた。・信者たちは入会当初は人間の普遍的な宗教心に随ったまでだ。
・できれば現時点でも強固に信仰を維持している人にもインタヴューして欲しかった。
・村上文学とは共通点が多い。同じ時代精神から出現したものだろう。実際「ねじまき鳥クロニクル」の、家族の突然の出奔、コミュニケイション不能、心の底にまで降りていって異界から決死の覚悟で連れ帰らねばならない、という物語は、こうした団体に家族を奪われた人たちの話とソックリだ。
・誠実に答えている人が大部分だが、そうでない人もいるような気がする。所々、話にひどく飛躍があるので何となく分かる。
・「現世否定と破壊衝動の結合」がこの宗教の特徴だ。だから同じようなことを何度も繰り返すだろう。
・それにしても何故あれほど人相が悪く、喋り方も憎々しげな男に魅惑されたのかという当時からの疑問は解けなかった。

村上春樹が、オウム真理教徒（元教徒や、現在もその精神を引き継ぎ信仰している人など）にインタビューしつづったルポ。

現実嫌い、ルポ嫌いの私でしたが、著者の小説が好きで手を出しました。これは、現実嫌いルポ嫌いの人のほうがより感情移入でき読み込めるルポだと思います。特に漠然と世の中に対する不信感、世間への不満を感じ「世は生きづらい」と思っている人に。

「世の中の、日常にかまけて人生を見つめようとしない人に自分はついていけない」
「そんな中でオウムは自分にとってのユートピアだった。そこでなら、人生について考えている仲間が出来た」このインタビューの中の多くの信徒たちの考えはこのようだと思います。

…初めてこうなったのは自分だったかもしれない、と思いました。マスコミに喜劇的・狂気的にえがかれた教団の実態がこうであったこと。


最後に著者と、ユング派心理学者 故河合隼雄氏の対談が載っています。両氏の談も、非常に面白い。非常にニュートラルな視点で全く新しいオウム事件のみ方を示しています。

通常のルポと違い、一人ひとりの精神面、思想面を傾聴するというスタイルで書かれた、非常に深みのあるルポ。内容の濃い、一読の価値のある本です。

逆説的ですが、オウム脱会者のクンダリニー覚醒などの体験談は神秘体験を知るうえでとても参考になると思います。私は村上春樹の小説はあまり読まないので小説家としてはどうかはわかりませんが、この本を読む限りでは彼はインタビュアーとしてとても優秀な仕事をしていると思います。オウム真理教による地下鉄サリン事件の被害者側からの視点を捉えた『アンダーグラウンド』とは逆に、オウムの元信者からの視点を捉えたのが本書『約束された場所で』。

本書を読んで思ったことは、オウムの信者の人たちも、或る意味では深刻な「被害者」であるということだ。何の「被害者」かと言うと、この汚れた合理主義・唯物主義に支配された「現代社会」のである。
普通の人たちが見て見ぬ不利をして誤魔化すところを、多くが高学歴エリートである彼らは、真面目過ぎるがゆえに、突き詰めて考え、それで救いを求めて新興宗教に走ってしまったのだろう。
実際上、極めて「人間的」な苦悩を抱えた彼らの素顔が垣間見られた。「純粋」と「狂気」は、まさに紙一重であろう。
それでもあの事件を起こしてしまったということは、何がっても善い筈はなく、絶対に赦されざるべきことであるけれど。

最後の村上氏と河合氏との対談もすごく深くて興味深い。自らの「悪」を捨て去ろうとするのではなく(それを目指すとオウムなどの宗教に進んでしまう可能性がある)、その内面的「悪」を自覚したままで、形式的に「善」とされる常識に沿って生きていこうと思った。また、私自身、学問的に宗教には興味あるけれど、決してどの宗教にも染まらず、本書の村上氏のように、ニュートラルな視点から関わっていき、世界認識の手段としていこうとも思った。

いずれにせよ、現代の社会病理を再考察するためにも、『アンダーグラウンド』と合わせて読まれるべき書物であると思う。
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<title>森の人 四手井綱英の九十年</title>
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<title>明治東京畸人伝</title>
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<title>明治快女伝―わたしはわたしよ</title>
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夢見る乙女のような、あるいは辛酸をなめた青春時代を過ごした女性たち、結婚を契機に飛躍し、あるいは挫折し、自立し、ともかく一生懸命に生きた52人の明治の女性たちを、見事な短文で紹介している。谷中で地域雑誌を発行しながら、地域の景観保全運動、環境保護運動などをリードし、旺盛な執筆活動でいくつかの名著を著わし、離婚して三人の子供を育てた現代の『快女』森まゆみが書いているのだから当然読み応えがある。夫古在由直のラブレターが印象的な、自由民権家・ジャーナリストの清水紫琴。大杉栄を刺したことで有名な神近市子の意外な側面。因習の打破を実行した貴族の娘、柳原白蓮。日本女性初の自伝を書いた福田英子の波乱万丈の物語。大逆事件で拘束されながら最後まで毅然としていた菅野すが。山川菊栄、与謝野晶子、平塚らいてうの『母性保護論争』はいまだ現代にも通じる要素が随所にある。昭和初期の労働運動に目覚め、初志一貫した山内みな、あるいは梅津はぎ子。『人生に真正面から取り組んだ向日性の文学』宮本百合子。日本救世軍を支えて夭折した山室機恵子。ローザ・ルクセンブルクの名を呼びながら絶命した詩人・農民運動家・渋谷黎子。中年時の夫の改心で花開いたジャーナリスト高群逸枝。文化学院を設立し、戦時化反体制の人を匿い、『日本母親大会』の生みの親で「母親が変われば社会が変わる」という有名な言葉を残して逝った河崎なつ。女優の中興の祖、水谷八重子。どん底の人生の中で神がかりとなった出口なお。有名無名の女性たちの人生が生き生きと迫ってくる。あっと驚く側面も多い。一文一文は短いのでこま切れの空いた時間で読んでいける本である。表紙は岡本かの子。短歌と小説と才能を発揮した人であるが、夫と恋人と一つ屋根の下で暮らしたり、現在の常識でもとても考えられないような生き方をした人である。この本に収められているのは、約50人の女性。明治の、女性に何の権限も与えられていないような時代によくもこうまで自由に生きることができたな、と感心する。一人一人の紹介が短いので物足りなさも感じるが、気になる人がいたらその人の伝記や自伝、または著作などを読んでみてもよいだろう。自分の生き方に迷いがあるとき、彼女らの世間に屈しない強い生き方をみて、勇気をもらっている。女性におすすめしたい本である。
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<title>村上春樹作品研究事典</title>
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<description>村上春樹でレポート書くなら、この事典を参照することは必須。現在における作品（超短編なども含む）の評価や、読みのポイントなども示されており、ヒント満載です。</description>
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村上春樹でレポート書くなら、この事典を参照することは必須。現在における作品（超短編なども含む）の評価や、読みのポイントなども示されており、ヒント満載です。
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<title>ボブ・ホープのフェアウエー回想録</title>
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<title>細木数子―魔女の履歴書</title>
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本のタイトルもそれになぞられて、『魔女の履歴書』とされているのだと
思います。細木自身の本も、要所・要所はあっているが、彼女側からの
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 細木自身の著書『女の履歴書』と照らし合わせて書かれています。
本のタイトルもそれになぞられて、『魔女の履歴書』とされているのだと
思います。細木自身の本も、要所・要所はあっているが、彼女側からの
脚色を溝口が暴いていってるという感じで、二本立てとして"表"と"裏"
として読むとおもしろいと思います。

 こういう嘘は水商売社会では、日常的な事で、そんな中でどっぷり
生きてきた細木には何の衒いもなく、20年前には自伝まで出版したと
いう事なのでしょう！ただ、こういう人種をテレビにまで担ぎあげて、
まだまだ善良な日本の老人や地方の方たちを欺くのはどうかと思います。
公良俗の責任あるテレビには疑念の念を持たずにはおられません。

 彼女の人生は、13歳頃のポン引きに始まり、鵜匠人間版・ペテンまが
いの行為で富を得た人生だと言えるでしょう。どういうわけか、イケメ
ン以外の彼女のお気に入りは、堀江貴文、朝青龍、武部勤。同じ色を感
じるのか、いずれも共通点があるように思えます。

 いつの日にか彼女にも天網がかかる時がくるのだろうか・・・。


参考までに細木関連本（占い本を除く）としては、

女の履歴書―愛・富・美への飛翔 1988/04 細木数子

細木数子の黒い真実 '06/04/20 野崎輝

細木数子 地獄への道 '06/06 細木数子被害者の会 

細木数子―魔女の履歴書 '06/12 溝口敦

ここにも、一部ですが取り上げられています。
あぶく銭師たちよ!―昭和虚人伝 (ちくま文庫) 1999/01 佐野眞一


 最後に、溝口氏におばばやババッちさなどといった表現は、一流の
ジャーナリストが使うような表現ではないと思います。それなりのリ
サーチ力で裏付けられた内容であるのでしょうから、もっとペンの力
で批判してほしいです。もっと早くに読んでいるべきだった。
彼女がテレビに出ていた時に読みたかった。

この本を真実とするなら、何故、テレビ局が彼女を起用したのか？
彼女の番組を楽しく？観ていた自分を恥ずかしく思う。

強欲な、欲まみれの人だったとは、、、今思うと、彼女の口の悪さ、
好き嫌いで判断する、女性にはやたらと冷たい、予言？が当たらないなど
納得してしまう。

細木数子 地獄への道
細木数子の黒い真実
も、読んだが、この溝口氏の本が一番深く追求されており
興味深かった。「視聴率女王」といっても差し支えない
太ってるけど「細」木数子さんが
どのように現在の地位を作り上げてきたか
（成り上がってきたか）を詳細にリポートした
ノンフィクション。

薄々そういう人なんだろうな
と想像はしていたけれど、いやはや・・・
強欲の権化。
自分の欲望に忠実に、それを実現させるためには手段を選ばず
恫喝したり色仕掛けを使ったり（今では想像できない×したくない○）
嘘をついたり、開き直ったり・・・ある意味、こっけいなほどで
被害にあわれた方には申し訳ないですが
途中で何度も吹き出しそうになるほど笑えました。

なぜゆえ、そこまで「金」や「権力」に執着するのか
逆にそこに興味を惹かれもしますが（＾＾；
（自分の欲望を実現るために必要な人物を見定めて懐柔させる術と）

「細木は占いと暴力団の複合体」

という筆者の言に、ただただ納得。

今までは極妻といえば、岩下しまだったけど
完全に細木数子のイメージに塗り替えられました（笑）
美しくない・・・。

彼女の占いの的中率について、雑誌「ＰＨＰカラット」は細木の占い的中率は３４％、ハズレ率は６４％と算出している。彼女自身も占いは信じるなと明言している。溝口氏によると、細木のビジネスは占い以外に墓石や仏壇の販売促進、そして新興宗教とも繋がりがあり推定年２４億円とのこと。氏の取材によると、彼女の生涯には今に至るまでその筋の影が色濃くつきまとう。現代人の精神世界を支配しているのは、「拝金主義」であり、かつての「神」や「イデオロギー」よりももっと原初的で禍々しい「外在的規範」である。氏の鋭い筆先は細木数子という、開いた口が塞がらなくなる、現代社会のグロテスクな本質を体現した醜悪なモンスターにして悪党を見事に描き出しているＴＶでよくお見かけする細木さんですが、個人的には六星占術は結構気にしていたりしている関心のある人でしたので興味を持って読むことができました。週刊誌で話題になったときに何回かは読んでいたのですが、まとまったものを読むと感想も新たにしました。著者も当初は決して批判本ではなく、細木さんを受け入れた時代を書こうとしたようなのですが、読んでみてやはりそのことに興味が湧きました。細木さん側の対応が過激であったことで対決姿勢が顕著になったようです。真実は本人が語らない限り明らかにはならないでしょうけど、足跡を辿ることでかなりの部分が露になったようです。細木さんの出生や生まれ育った環境を考えれば、女一代記とも言える物語です。占い師が時々もてはやされますが、細木さんほどメジャーになった方もいないでしょう。それほど今の日本社会は迷い道に嵌り込んでしまったということでしょうか。
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<title>約束された場所で―underground 2 (文春文庫)</title>
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 今週から夏休み。疲れて座布団を敷いて寝転がったところ、村上春樹さんの『約束された場所で』が目に入りました。そこで再読しながらうとうとしました。オウム真理教の信者へのインタビューが収録されています。河合隼雄さんとの対談ではチャップリンの『殺人狂時代』の話題も出ていましたが、善意から生じる悪にどう対処したらいいのか、そして悪をどう抱えていくのかという解けない問いが浮かんできて、大きな「宿題」をもらったなぁと感じました。夏休みだものね…、宿題はあるよね。

追記：298ページに「相手のどこかひとつ好きなところをみつける」という話がでてくる。これはどの職種でもどんな場面でも有効な手法だと感じた。・信者たちは入会当初は人間の普遍的な宗教心に随ったまでだ。
・できれば現時点でも強固に信仰を維持している人にもインタヴューして欲しかった。
・村上文学とは共通点が多い。同じ時代精神から出現したものだろう。実際「ねじまき鳥クロニクル」の、家族の突然の出奔、コミュニケイション不能、心の底にまで降りていって異界から決死の覚悟で連れ帰らねばならない、という物語は、こうした団体に家族を奪われた人たちの話とソックリだ。
・誠実に答えている人が大部分だが、そうでない人もいるような気がする。所々、話にひどく飛躍があるので何となく分かる。
・「現世否定と破壊衝動の結合」がこの宗教の特徴だ。だから同じようなことを何度も繰り返すだろう。
・それにしても何故あれほど人相が悪く、喋り方も憎々しげな男に魅惑されたのかという当時からの疑問は解けなかった。

村上春樹が、オウム真理教徒（元教徒や、現在もその精神を引き継ぎ信仰している人など）にインタビューしつづったルポ。

現実嫌い、ルポ嫌いの私でしたが、著者の小説が好きで手を出しました。これは、現実嫌いルポ嫌いの人のほうがより感情移入でき読み込めるルポだと思います。特に漠然と世の中に対する不信感、世間への不満を感じ「世は生きづらい」と思っている人に。

「世の中の、日常にかまけて人生を見つめようとしない人に自分はついていけない」
「そんな中でオウムは自分にとってのユートピアだった。そこでなら、人生について考えている仲間が出来た」このインタビューの中の多くの信徒たちの考えはこのようだと思います。

…初めてこうなったのは自分だったかもしれない、と思いました。マスコミに喜劇的・狂気的にえがかれた教団の実態がこうであったこと。


最後に著者と、ユング派心理学者 故河合隼雄氏の対談が載っています。両氏の対談も、非常に面白い。非常にニュートラルな視点で全く新しいオウム事件のみ方を示しています。

通常のルポと違い、一人ひとりの精神面、思想面を傾聴するというスタイルで書かれた、非常に深みのあるルポ。内容の濃い、一読の価値のある本です。

逆説的ですが、オウム脱会者のクンダリニー覚醒などの体験談は神秘体験を知るうえでとても参考になると思います。私は村上春樹の小説はあまり読まないので小説家としてはどうかはわかりませんが、この本を読む限りでは彼はインタビュアーとしてとても優秀な仕事をしていると思います。オウム真理教による地下鉄サリン事件の被害者側からの視点を捉えた『アンダーグラウンド』とは逆に、オウムの元信者からの視点を捉えたのが本書『約束された場所で』。

本書を読んで思ったことは、オウムの信者の人たちも、或る意味では深刻な「被害者」であるということだ。何の「被害者」かと言うと、この汚れた合理主義・唯物主義に支配された「現代社会」のである。
普通の人たちが見て見ぬ不利をして誤魔化すところを、多くが高学歴エリートである彼らは、真面目過ぎるがゆえに、突き詰めて考え、それで救いを求めて新興宗教に走ってしまったのだろう。
実際上、めて「人間的」な苦悩を抱えた彼らの素顔が垣間見られた。「純粋」と「狂気」は、まさに紙一重であろう。
それでもあの事件を起こしてしまったということは、何がっても善い筈はなく、絶対に赦されざるべきことであるけれど。

最後の村上氏と河合氏との対談もすごく深くて興味深い。自らの「悪」を捨て去ろうとするのではなく(それを目指すとオウムなどの宗教に進んでしまう可能性がある)、その内面的「悪」を自覚したままで、形式的に「善」とされる常識に沿って生きていこうと思った。また、私自身、学問的に宗教には興味あるけれど、決してどの宗教にも染まらず、本書の村上氏のように、ニュートラルな視点から関わっていき、世界認識の手段としていこうとも思った。

いずれにせよ、現代の社会病理を再考察するためにも、『アンダーグラウンド』と合わせて読まれるべき書物であると思う。
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<title>明治快女伝―わたしはわたしよ (文春文庫)</title>
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夢見る乙女のような、あるいは辛酸をなめた青春時代を過ごした女性たち、結婚を契機に飛躍し、あるいは挫折し、自立し、ともかく一生懸命に生きた52人の明治の女性たちを、見事な短文で紹介している。谷中で地域雑誌を発行しながら、地域の景観保全運動、環境保護運動などをリードし、旺盛な執筆活動でいくつかの名著を著わし、離婚して三人の子供を育てた現代の『快女』森まゆみが書いているのだから当然読み応えがある。夫古在由直のラブレターが印象的な、自由民権家・ジャーナリストの清水紫琴。大杉栄を刺したことで有名な神近市子の意外な側面。因習の打破を実行した貴族の娘、柳原白蓮。日本女性初の自伝を書いた福田英子の波乱万丈の物語。大逆事件で拘束されながら最後まで毅然としていた菅野すが。山川菊栄、与謝野晶子、平塚らいてうの『母性保護論争』はいまだ現代にも通じる要素が随所にある。昭和初期の労働運動に目覚め、初志一貫した山内みな、あるいは梅津はぎ子。『人生に真正面から取り組んだ向日性の文学』宮本百合子。日本救世軍を支えて夭折した山室機恵子。ローザ・ルクセンブルクの名を呼びながら絶命した詩人・農民運動家・渋谷黎子。中年時の夫の改心で花開いたジャーナリスト高群逸枝。文化学院を設立し、戦時化反体制の人を匿い、『日本母親大会』の生みの親で「母親が変われば社会が変わる」という有名な言葉を残して逝った河崎なつ。女優の中興の祖、水谷八重子。どん底の人生の中で神がかりとなった出口なお。有名無名の女性たちの人生が生き生きと迫ってくる。あっと驚く側面も多い。一文一文は短いのでこま切れの空いた時間で読んでいける本である。表紙は岡本かの子。短歌と小説と才能を発揮した人であるが、夫と恋人と一つ屋根の下で暮らしたり、現在の常識でもとても考えられないような生き方をした人である。この本に収められているのは、約50人の女性。明治の、女性に何の権限も与えられていないような時代によくもこうまで自由に生きることができたな、と感心する。一人一人の紹介が短いので物足りなさも感じるが、気になる人がいたらその人の伝記や自伝、または著作などを読んでみてもよいだろう。自分の生き方に迷いがあるとき、彼女らの世間に屈しない強い生き方をみて、勇気をもらっている。女性におすすめしたい本である。
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<title>風々院風々風々居士―山田風太郎に聞く</title>
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<title>非倫―妻はつまらない</title>
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<title>評伝 緒方竹虎―激動の昭和を生きた保守政治家</title>
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<title>日出(いず)る国の工場</title>
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<description>静かな「工場見学ブーム」が到来してすでにけっこう経つが、この本はそれよりもずっとずっと前（20年前なのか！）に書かれている作品。このあたりの先進性（？）も、ハルキさんらしい気がしますが。

いまの工...</description>
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静かな「工場見学ブーム」が到来してすでにけっこう経つが、この本はそれよりもずっとずっと前（20年前なのか！）に書かれている作品。このあたりの先進性（？）も、ハルキさんらしい気がしますが。

いまの工場見学が、「でっかい機械」とか「すっごい技術」に萌えてるのに比べて（ブームをざっくりと見た印象ですが）、この本では、その工場で働く「人」やそこにある「物語」に目を向けている。小説家が書く見学記ならでは、といった印象です。

消しゴム工場が出てきますが、いまでも変わらずご商売を続けられているのだろうか…。年月が積み重なれば、経済状況も変化する。その意味で、後世に残しておくべき文章だと思う。 小説というと無から有を生み出すみたいなイメージがあるけど、工場見学体験記であれば私でも小学生でも書けます。見たこと聞いたことをそのまま書いて、それに感想とイラストを付け加えればいいんですからね・・・。
 やはり一番面白かったのは「経済動物としての牛」です。一頭一頭の牛たちの殺される年齢の基準は金しかないというからさっぱりしたものです。片や、高齢犬たちは人間同様、オムツをつけて生活しています。人間のために存在することは同じなのに扱いはずいぶん違います。村上春樹氏がご存知、安西水丸氏と工場見学に行ってレポートをする。それだけといえばそれだけなのだけど、まあ、の二人のことだから、当然、行き先も人体標本工場とかアデランス工場なんてちょっと一筋縄じゃいかない感じになっています。村上氏には、物事を形而上的というか少し思想的に見る傾向があるような気がするのだけど、本書も例によって、「工場」の「工場性＝工場の本質」を説く、「春樹流工場論」の様相を呈していて、ああ、やっぱりこの本はこの人にしか書けないだろうな、という気にさせます。特に、結婚式場を「工場」としてカテゴライズし取材した「工場としての結婚式場」の章は秀逸で、工場見学＝社会科見学が一転、資本主義社会批判に昇華されるような凄みがあります。（そういえば、村上氏の小説でも、高度資本主義社会は結構槍玉に挙げられていますよね。）ただの工場紹介本で終わらず、各種工場がどのような象徴的悲しみを抱えているのか、そして、職人がどれほど職人的な仕事をしているのか、といった部分に深みがあって面白いと思います。ある種の本が読後、食欲を誘うように、この本を読み終わったとき、工場見学をしたくなりました。そういう本って、なかなかないですよね。え〜と、つまり、そういう本なのです。タイトルからすると山根一真氏の「メタルカラーの時代」っぽい内容なのかと想像してしまう。しかし内容は非常にほのぼのと取材対象に対する少年のような好奇心と愛着が感じられるとても楽しい本だった。取材対象も、結婚式場、小岩井農場、アデランス、消しゴム工場などと決して先端技術を駆使したものや、特殊な技術を使った物を選んでいるわけではなく、純粋に村上氏の好奇心で選んでいるようである。氏も同じことを本文中で書いているが、小学生時代に行ったあの工場見学の雰囲気で大人がいろんな（もしかしたらマイナーな分野といわれるかもしれない）工場を取材したルポと言ったところである。堅苦しくない雰囲気で堅苦しそうな「工場」と「工場で働く人たち」のお話を読める、そんな本である。村上春樹がイラストレーターの安西水丸と工場見学をしたというエッセイ。工場の選定自体がユニーク。人体模型製造だったり、消しゴム工場だったり、結婚式場、かつら工場、ＣＤ工場など。書かれた時期が80年代後半で経済環境も世相も変わっており、今からするとやや古くエッセイの内容としては旬を外れた、という感じはする。文章のタッチも最近の村上春樹とやや印象が異なる(こちらのほうが饒舌)。印象的なところでは、小岩井牧場の章の、「工場としての牧場」、「経済動物としての牛」を描いた部分。これは今読んでも新鮮。全体からすると、村上ファンとしては読んでもよいかな、という感じかな･･･アデランスのかつら工場の話もあるが、「ねじまき鳥クロニクル」で笠原メイがかつら社のバ!イトをするというエピソードはここで取材した内容によるのかしら、なんか思えてしまう。
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<title>化けるサラリーマン―辞めたヤツに訊け!!!</title>
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脱サラ・転職後どうなったのかというコラムをまとめた本です。
似たような書籍は他にも多数ありますが、本書は成功例だけでなく
厳しい状況になってしまった例も多数収録されており、
単に脱サラ・転職を勧め...</description>
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脱サラ・転職後どうなったのかというコラムをまとめた本です。
似たような書籍は他にも多数ありますが、本書は成功例だけでなく
厳しい状況になってしまった例も多数収録されており、
単に脱サラ・転職を勧める内容じゃないところが気に入りました。
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<title>山口組外伝 三代目直系「山次組」組長 日本人 山本次郎</title>
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<title>評伝 緒方竹虎―激動の昭和を生きた保守政治家 (同時代ライブラリー)</title>
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<title>東京23区 女たちの住宅事情</title>
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<title>チャイナマフィア―暴龍の掟</title>
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<title>樋口一葉の手紙教室 (ちくま文庫)</title>
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 本書は一葉唯一生前の著書『通俗書簡文』（博文館発行）の紹介をしている。

 明治２９年１１月２３日満２４歳で亡くなるが、高熱にあえぎながら３月中頃脱稿された。
分類すると、季節の便り、祝いの文...</description>
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 本書は一葉唯一生前の著書『通俗書簡文』（博文館発行）の紹介をしている。

 明治２９年１１月２３日満２４歳で亡くなるが、高熱にあえぎながら３月中頃脱稿された。
分類すると、季節の便り、祝いの文、依頼の文、忠告の文、謝りの文、お礼の文、招きの文、お見舞いの文に分かれている。ここで「通俗」とは「誰にでも読める一般向き」の意であって、いわゆる「俗っぽい、低俗」というのではない。
 一葉は巻頭に「手紙を書こうと思ったら、あまり肩に力を入れて大げさな言葉を使わないで、分かり易く、素直な言葉で、思うところをそのまま自由に表したらいい、と述べている。
もちろん自筆である。今は宛名までパソコン印刷の賀状が増えた。当時は手書きが当たり前だが、一葉のような流麗な達筆の手紙をもらえば、ダイヤモンドより貴いであろう。
 本書は手紙の書き方を学び、その手紙が表している（明治という）時代背景が解説されていて、大変参考になる。
 時代が変わっても「手紙」を書くとき、大切なことは
【心のこもった胸に響く文を書く】【言葉をつくろう前にまず自分の心をよく見つめる】
この二つのことにしぼられるかと思う。
「手紙」が「メール」と変わっても、この心がけは永久普遍だと思う。

 一葉はだてに五千円札になっているのではない。「天才女流作家」だからではない。
 生前我々日本人に【心】（まごころ）『優しい心』の大切さを訴えていたのである。
 

 
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